I like I love I love

ここ一週間くらいのあいだ、よくあっていたんだけれどまた今日もそんなことがあったので書くことを決めた。

いつも哲学者ぶってさっぱりとした(十分ネチネチしているけれど)ことを書いてきたからたまにはネチネチしたこと書きます。

私が中学2年生だったとき、クラスにとても可愛い人がいた。どんなモデルよりも美しくてどんな白人よりも知的で、それはそれはなんというか天使のようだったけれど、それは僕だけでなく僕ら男子は結構な人数がそう感じていた。

よく覚えているけれど(笑)僕は一度だけ、席がその人の隣になったことがある。それまで斜め後ろの席が多くて、ずっと隣になってる人が羨ましかったからすごく嬉しかった。気がする。

そんな思いをみんなから買っていたであろうその子を僕は忘れられないわけだけれど、早2年が経って、なんだかこんな話をすると引きずってるなあという感じの時が過ぎてしまった。

ところが、だ。ちょうど一週間くらい前に学校から帰る途中、電車を乗り換えるためにホームに降りた時に、その子に(似ていたのか本人かはわからないが。というのはその子の地元ではないため)会った。目があった。つぎの瞬間にはかっと頭の中でかんがえていた友人への返答が吹っ飛んだ。

ああ、そうか、と思い出した。ああ、そうかと。

そこで話しかけたら小説みたいにストーリーが出来ていくんだろうが僕は中学の時に席が隣になった時もその子とは一言も喋らないくらいのことをしていた。一度も。それだから勿論僕がそこで声をかけるわけもなく僕はさっきのことを思い出していい気分になって電車を乗り換えた。

と、ここまでのことなら文章を書くに至らなかったわけだが、これだけじゃあないから今回は面白かった。

今日のことだ。塾に行って授業を受けた。5時から9時半まで4時間半いた。自習を7時までして途中でご飯を食べに15分でて、8時10分から授業を受けた。僕はその人とたまたま一緒に教室に入った。彼女は入ってすぐの机の上にあるタイム誌を取っていて、入り口が狭いので僕はその後ろで待っていた。その時は意識していなかった。でも僕に気づいてすいませんって小さい声で言った時、似てるなあと思った。

僕は席について、その人も2つ右斜め前に座った。それで横を見た。その時はっとした。2度見した。そのあとまた見た。本当に似ていてびっくりした。驚いた。

名前を聞こうかと思った。…ですか?って。

帰るときにはもう先に帰っていて聞けなかった。


なにがいいって本人は僕に僕が生きる喜びの何%かを与えていることを知らずにいる。その絵が美しい。



その他は糞で糞で糞な一週間でしたが、
そんなときだからこそこんな些細なことが僕の現実からの逃口となってぼくを裏山へ逃してくれたらいい。